少ししっかりとした動画を撮影する仕事をいただいたので、前回気になった手ブレをどうにかしようとジンバルを調べました。
前回撮影して公開している動画です。
船上なのでそもそも揺れてますが・・・
【会える確率90%以上!!】天草でイルカウォッチング
現在の機材を買うときに『動画はあんまり撮影しないだろうなぁ〜』と思っていたので、スペックを含めて動画は二の次に考えていたんで行き当たりばったりな感じです。
ジンバルに関してはYouTuberさんなんかが使われていたりするのを見たことがあってなんとなく知識だけはあったんですが、調べかけると色々あります。
要は機材(カメラ)の重さです。
ジンバルはモーターでカメラの位置を調整したり、手ブレを吸収するものですが、モーターのパワーでコントロールできない重さのカメラはどうすることもできないということですね。
僕が現在使っている機材は動画用にと用意しているレンズをつけると2kgになります。
比較的重いと思いんです、カメラだけを持っていても時間が経つと手首にくる感じです。
調べてみるとやはり比較的大きなジンバルしか対応できないようです・・・
数種類あったんですが、定番となりそうなDJIのRONIN-Sに決めました。
一旦は購入しようと思ったんですが、紹介されているYouTube動画数名分を見ても『スペックは素晴らしいものの、とにかく重い!』との感想で、思いっきり不安になり、その価格を見てさらに不安になりました。
【国内正規品】DJI RONIN-S 一眼/ミラーレス用ジンバル
ということで、前回レンズを借りた時のようにレンタルにしてみました。
レンタルって便利ですよね!
ビデオエイペックス
https://www.apex106.com/
撮影の前日にセッティングや撮影の練習をしようと思い、2日前の夜に届けてもらいました。
宅急便で届くんですが配達のお兄さんは特に息が上がっている様子もありません。
ドキドキしながら手渡してもらうと、思い込みが過ぎたのか拍子抜けです。
早速、開封して組み立ててみると・・・荷物として持っている感覚と違い、やはり重いです。
組み立てて全体が重いというのもありますが、部品それぞれがしっかりしていてズッシリときます。
カメラのバランスもとってみて、家の中を一度5分くらい歩いてみましたがそれだけで重さは十分体感できる感じです。
『当日雨にならないかなぁ・・・』
と、冗談でもない感想を思わず漏らしてしまいました。
リハーサルと練習
翌日(撮影前日)、撮影当日同じ装備で近所の河川敷まで行き練習をしてみました。
リュックにカメラとスチール用を含めレンズ3本(1本はカメラに付けたまま)それに小物とジンバルのグリップ部分はリュックに収められたので、それを背負って、ジンバルの本体部分を手持ちで移動です。
手に持っているものがカメラよりも注目を浴びずに良い感じです。
河川敷に付き、整備された比較的水平がとれる階段部分で、設定をします。
一番手間のかかるバランスどりもコツを掴めば5分前後でできると思います。
準備の最後はスマホに入れたアプリと連動させて、バランスチェックとモーターの自動調整です。
この機能が秀逸でバランスチェックはジンバル側が確認してくれますし、モーターの自動調整はカメラの重さやバランスに合わせてそれこそ自動的に調整してくれます。
はい、あとは撮影するのみです。
『こんなもんでいいのかぁ〜?』という感じ少し揺れを気にしながら歩いてみます。
まっすぐ歩いて正面を撮っていいる分には、カメラを固定しておけば良いのでそう難しくもありません。
高さを変えて地面すれすれから目線ぐらいの間を動かしてみてもスムーズにいけます。
カーブしたりしても最初少し戸惑うものの、フォロー(全方向動きに合わせてくれる)モードの場合グリップの向いている方向にレンズが向いてくれる事を意識するとそれほど難しくもありません。
最初難しかったのは画の主体を固定してその主体の周りを旋回して撮影する場合です。
人間が周回しようとすると移動方向にグリップが向いてしまってうまく撮れません。
当然画面から主体は外れてしまいます。
コツは旋回方向にやや背中から進む感じです。
これで旋回しながらの撮影も問題なく行けるようになりました。
一番難しかったのはレンズの方向を上下に動かす場合です。
これもフォローモードの場合グリップの方向に向くようになっているんですが、上下左右ともに少し“あそび”があるために全方向動かすときには明確に方向を変えていると判断できる程度に動かす必要があるようなんです。
左右は気持ち多い目にひねってやると行けるんですが、上下は重さも含めて移動してしまうので、大変です。
剣道の竹刀を持つように右手を上、左手を下に構えるんですが、右手を支点にして左手を動かす感じになるので、より右手に負荷がかかります。
ジョイスティックでレンズ方向を変えることもできるんですが、相当慣れないと急激に方向が変わってしまう感じなんです。
もう一つ気になったのはホームポジション(現状の真正面)に戻す動作です。
人差し指にあたる部分にあるボタンをダブルクリックする感じなんですが、綺麗に正面に戻らないんです。
これも“あそび”が関係するのかもしれませんが、少し戻りきらないことがある感じです。
このあたりアプリなどで調整を詰めれば自分好みにできるのかもしれませんが、慣れないうちにいじり倒して破綻してしまっても困りますので、今回はこの癖を理解して使うことにしました。
やはり一番の問題は重さです。
カメラは2kg程度と紹介しましたが、ジンバルも2kgと少し有りますので、4kgをあまり体に近づけすぎない位置で支え続ける必要があります。
近づけすぎると液晶モニターが確認できませんので。
10分ぐらい撮影してみましたが『あ、これ筋肉痛になるな・・・』って感じました(笑)
撮影当日
当日は集合時間前に使えそうな別の場所を小一時間撮影してから合流しました。
前日重みを確認しているので、1時間ぐらいではまだ大丈夫です。
そこから3時間、少し休憩をとりながら撮影を続けました。
撮影に集中していると疲れ具合に意識が行きにくいんですね、3時間後に長めの休憩をとったときには、大胸筋(合ってるかな?)から腕全体までパンプアップされた感じです(笑)
一時間ほど休憩をしたのちは、ジンバルをバラしスチールを撮りながら移動です。
なんて軽いんでしょう!(笑)
さて、せっかくの装備なのでという事かどうかはわかりませんが、当初予定になかった撮影もしました。
15分程度の撮影で、こちらは内容が明確だったので問題なく終わったと思います。
途中雨に振られましたが、傘をさしてもらいながら何とか完了です。
満足の行くヌルヌル感
ちょっと普通の動作にも影響のあるぐらいに両腕が疲れてしまった(笑)ので、贅沢にもタクシーで帰宅しました。
今回編集の必要はないという事(!?)で、ファイルのチェックがてら一通り動画を流し見してみました。
苦労しただけあってブレに関してはまずまず満足な感じです。
初めてジンバルを使ったという事もあるので、歩いているというのがわかる程度の揺れは有りますが、まずます合格ではないでしょうかという感じです。
ただ、やはり重さに気をとられるあまり構図などの動きは満足できない部分も多々ありました。
これに関しては色々妥協してしまう要因はあるんですが、その一つに機材の重さというのがあるのであればそこは考えものです。
次回以降は何か対策をとらねばと思っています。
あ、筋トレで重いジンバルにも耐えられるようにするという選択肢もありますが、多分それは選ばないと思います(笑)
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