フォトグラファーの山口(@tmyk1008)です。
ビデオライトを久々に購入しました。
GodoxのML60というライトです。
最近YouTubeを始めたりとか、今から始めようと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、『YouTube用の機材って何が必要ですか?』と聞かれると、1番は『マイク』2番『ライト』かな?と思います。
意外かもしれませんが、カメラはその次だと思います。
まぁ最近だとほとんどの人がスマホを持っているだろうからという事は前提になっている話ですが、そんな感じです。
なので、この記事や動画が参考になればなと思います。
僕は今まで同じGodoxのSL60wというビデオライトを使ってきました。
SL60Wはたいへんコスパが良いので初めてのビデオライトとしてはお勧めなんですが、ちょっとだけ難点があります。
それは『重さ』と『大きさ』、特に重さはちょっと悩んだこともあります。
SL60wの重さは1.61kg、それにソフトボックスは1.1kg、両方で約2.7kgです。
で、今使っているスタンドは一応耐荷6kgとなっています。
このライトは、室内のYouTube撮影用にと思って買っものですので、大体固定で置きっぱなしなんですよ。
で、この耐荷6kgというのは、垂直に重さがかかる場合の話だと思いますが、ソフトボックスをつけると重心がずれてソフトボックス側に倒れるような感じで荷重がかかります。
なので設置した当初は問題ないと思っていましたが今回確認するとほんの少し支柱が曲がっていました。
多分、耐荷のもっと余裕のあるものにしても結局垂直に荷重がかからなければ誤差かもしれませんし、スタンドを騙し騙し使うのか、耐荷の範囲で逆側に錘などで荷重が垂直に掛かるようにバランスを取ってやるという感じかなと思います。
ただ今回YouTubeの撮影に使っているライトを一式持ち出しての撮影をする事がありました。
ポートレートとからな大体ストロボメインでって感じなんですが、ちょっと今回はそうじゃなくて写真撮影ではあるんですがビデオライトの方が良い感じだったんです。
最初は『車移動だしSL60Wでも良いかなぁ』って思ってたんですが、当日の機材の事を考えてると、普段の撮影よりもかなり量が多くて『やっぱりこのライト邪魔だぞ?』という事になりました。
当然カメラバッグが一番大きいんですが、それはカメラ2台レンズ数本が入っているバッグですので大きいのも仕方ないんです。
でも、SL60Wはそれだけで結構な大きさです。
キャリー型のカメラバッグに入れようとすると半分ぐらいは埋まります。
で、最初はこの撮影の為だけにそう高くないパネルライトを買おうかなと思ってたんですが、パネルライトって使ってみないと正直分からないんですよね。
特に安めのパネルライトってそういう経験があるんですが、光量はまぁ確かにそこそこあっても必要以上に広がってしまって背景の方にも光が回りすぎたりとか、前面に乳白色の半透明パネルが付いていてデフューザー要らずっぽい感じなのに、光源が近いからかそんなに光は柔らかく無い、それをデフューズすると結局光量が足りなくなる、などなど・・・それに、使用頻度が限定的になりそうなものを買うのももったいないなと思い、SL60Wの重さの事もあったので、思い切ってML60を買ってみた感じです。
色温度の変えられるML60Biというのも有りますが、僕の買ったのは5600k固定の方です。
ML60については、出たばかりということでもないですし、YouTubeなどでもレビューが結構投稿されていて、存在は結構前から知っていたのですが、SL60Wと同じ60wだし、重さとかをなんとかすればわざわざ買い換える必要もないかな?と思って、今までスルーしていた感じです。
で、それが今回はSL60Wで良いと思っていた現場だったので、同じメーカーで同じ60wが『これがコンパクトになるわけでしょ?』という事で、逆に手が出しやすかった感じです。
衝撃の小ささ
で、届いてみるとその小ささにまずびっくりです。
ちょっと太めのレンズって感じですね。
まぁバッテリー駆動もできる持ち出しを想定している感じで、モバイルライトって感じですし、小さいというのは色んな人の感想で知ってはいたんですが、SL60Wが目の前に有るものからすると、ちょっと想像を越える感じですね、同じようなスペックでこんなに小さくなるのかっていう感じです。
サイズは、SL60Wが230x240x140mm、ML60が145x88x88mmです。
これ両方ともリフレクターは含まない大きさですが、ML60の方はグリップもはずせて、付属のケースに一通りが収納できます。
重さはSL60wは前出してますが約1.6Kgで、ML60は約770gなので半分をちょっと切る感じですね。
で、実際スタンドに設置してみて、スタンドの揺れの感じとかを見てみると、もう重さはあんまり感じない雰囲気ですね。
超静音
それともう一つ、SL60Wは少しですがファンノイズが有ります。
いつもの動画では収録後Adobe Auditionで取っています。
これ、結構綺麗に処理できて公開している動画を見てもらってもファンノイズは気にならないと思いますし、僕も気になってないです。
手間的にも音声を調整するついでって感じなので、そんなに手間でも無いんですが、今後、どのくらいか先にライブなんかしようかななんてふと考えると、その時はちょっと気になるなぁとは思っていたんです。
で、ML60ですが、冷却ファンは有りますし、SL60Wも静音ってなってましたので、買う前は同じぐらいはノイズが有るだろうと思ってましたが、ほぼ無音です。
まぁほぼ無音は言い過ぎかもしれませんが、耳を近づけないと分かりませんし、音の種類も低い感じで気になりにくい感じの音です。
これならひょっとするとファンノイズの除去は必要ないレベルかもしれませんし、それは必要でもライブ配信に耐えられる感じじゃないかなと思います。
明るさはほぼ同じなはず
明るさも同じか、ひょっとするとこっちの方が明るいかもって言われてる方もいらっしゃいますが、そもそもSL60Wでもフルパワーでは使ってなかったのでその辺は僕は問題ないと思ってます。
僕の様に1人で椅子に座って固定画角で話す様な動画なら必要十分です。
2人、3人とかでも固定画角なら広めのソフトボックスやレフ板などで広めに光が拡散する様にすればいけるかもしれません。
逆に1人でも引きで、動きのある様な動画の場合は、全体の光の設定を考えないと行けないかなと思いますので、話は変わってしまうと思いますが。
ちょっと注意点
で、ちょっと逆に良くないというか、工夫とかが必要な話が有って、まず、ML60はコンパクトなのが原因だと思いますが、汎用のボーエンズマウントには対応してません、ボーエンズマウントよりも細いんですよね。
リフレクターもありますがGODOX独自のマウントです。
なので、ソフトボックスは対応するGODOXマウントのものか、ボーエンズマウントのブラケットを使う必要があります。
それと、SL60wはスタンドにつける位置から前方向に長さがあるので、ソフトボックスを付けて下向きにしてもスタンドに干渉しにくいんですが、ML60はコンパクトなので、ブラケットを使った時に挟む位置を工夫するとかしないとスタンドにソフトボックスが干渉しやすいです。
僕はボーエンズマウントのブラケットを横向きに付けて前側に出しています。
値段はSL60Wの倍ぐらい
あとは、値段ですね。
ML60はSL60Wの倍ぐらいになってると思います。
1月14日時点、AmazonでSL60Wが2万円を切っていて1万円台ですが、ML60は3万3千円とか4千円とかぐらいからって感じです。
これ、付属するオプションによって値段にばらつきがありますし、色温度が変えられるBiの方だともう少し上がりますので、買うときはよく内容チェックしてください。
さて『これからYouTubeやるぞ!』って方もいらっしゃると思いますが、ライトはカメラよりも重要だと思います。
カメラが重要じゃ無いって話では無いですが、カメラよりライトやマイクの方を優先的に考えた方が良いと思います。
僕が室内で撮っている動画と同じくテーブルなどで固定画角で話すような動画の場合このぐらいのがあると助かると思います。
スペック的にはSL60Wでも良いと思います。
重さ・大きさ、ファンノイズはなんとかなるので、とにかく安くという感じならSL60Wで良いです。
SL60Wはコスパが良くてお勧めです。
ただ、やっぱり多少高くても、とにかく軽く、小さく、なによりファンノイズの処理はしんどいって事ならML60の方が間違いなく良いと思います。
という事で、今回はビデオライトGodoxのML60の紹介でした。
スペック的にはSL60wでも良いので、重さ・大きさ、ファンノイズは我慢できるけど、とにかく安くという感じならSL60wがお勧め。
とにかく軽く、小さく、静音なら多少高くなりますがML60をお勧めします。