明けましておめでとうございます。
2022年も宜しくお願いします。
今年も毎年恒例の初日の出撮影でスタートでした。
久々のブログ更新ですが、気がつくと初日の出撮影10年目という事で、色々感じることをまとめておこうと思います。
写真を趣味として撮り出したのは2012年の夏頃だったと思います。
ただ、その頃はまだメインの仕事で撮る写真の延長ぐらいにしか思ってなくて、カメラもできるだけコンパクトでないとビジネスバッグに入らないとかぐらいの感覚でした。
今思うと、色々変わって来たなと思います。
そもそもクライアント先へ行く時のバッグがビジネスバッグではなくリュックになってます。
なので今だともうちょっとカメラの選択肢が変わっていただろうなとか。
で、当時持っていたカメラはRICOHのGXRです。
なぜか、コンパクトなカメラ=GRと思っていて、当時GRのセンサーは少し小さかったんですが、GXRにGRユニットが有ってそれはAPS-Cで更にフォーカスリングもあるという事で、迷いなくそれを選んだことを覚えています。
カメラユニットという新しいシステムも興味を湧かせてくれた要因の一つだったと思います。
でその年の、年末。
『あぁ折角カメラ気合い入れて買ったから、初日の出でも撮ろうかな?』
確か、このぐらいの意気込みだったと思います。
初日の出に向けての準備
この準備は今もそう大きくは変わっていません。
まずすることは、日の出の時間を調べること。
まぁでもこれは毎年あまり変わらないはずです。
京都は7時過ぎかな?
当時は何で調べててたのかなぁ、多分インターネットの天気予報関連の情報とかってそういうのをやってくれているのでそういう感じかな?と思います。
そうか、その頃ちょうどスマホに変えたぐらいだったので、もう何かのアプリだったかもしれません。
で、次に時間的なスケジュールの設定です。
7時過ぎという事で、『過ぎ』は無視して、7時に落ち着いて撮影できるようになんですが、日の出の場合その30分ぐらい前から光が綺麗になります。
なので、6時半には落ち着いて撮影したいという事で、その30分前か1時間前ぐらいには予定の場所に入っていたいという感じです。
初回、2013年はどうしたか記憶に残っていないですが、今はそんな感じです。
で、何を撮るか。
撮られる方は『日の出』ですが、撮る方ですね。
最近はYouTubeもやっていますので動画も選択肢になるんですが、2013年は間違いなく写真だけでした。
で、それが決まると持っていく機材ですね。
これも、今は色々悩みますが、当時はGXRとカメラユニットだけです。
カメラユニットは最初2つしか持ってなかったようですね。
今は、動画用の機材に、タイムラプスも撮りたいなぁってなると、カメラ3つになります。
で、それぞれのレンズですね、結構な量です。
はい、ここまでを大晦日の夕方か夜早めに済ませて、なるべく早く一旦仮眠をします。
昔、子供の頃は大晦日だけは夜更かしをしても怒られないので、寝れば良いのに眠い目を擦って起きていた事を思い出しますが、今はそんなことより初日の出です(笑)
で、早朝、毎年の細かい記憶は残っていませんが、毎年この日だけはなんとなくアラーム一発で起きられます(笑)
今年に至っては、なぜか3時に予定して同じく起きられました。
さて、機材の準備ですが、最初の頃は大晦日に全てバッグに入れて、あとは持っていくだけにしていましたが、最近は物も増えましたので確認をすることも兼ねて、大晦日はなんとなく一箇所に固めて、出発前に確認をしながらバッグに入れる感じに変わってきました。
これは、別の撮影でも同じですね。
出発です
京都は最近だと年越しで雪があることは珍しんですが、今年は数年ぶりに少し雪がありました。
と、言っても道にはほぼ無いので問題なんですが、車はすぐに出せないかもしれないと思い『早く出よう』と思い立ちました。
で、車に乗り込むと大した事はなくすぐに出発出来そう。
今から家に入るのも面倒なので、このまま現地入りして時間を潰すことにしました。
で、さっき書いた時間の予定だと、5時半ぐらいに現着が余裕を持ったパターンなんですが、今年はなんと4時半に着いちゃいました(笑)
当然、一番乗りです。
まぁ場所も何かのスポットでは無いので、そうなのかもしれませんが僕的には好きな場所です。
到着
空の状況ですが、確か雲は多いものの行けるんじゃ無いかな?という感じでした。
ただ、待ってる間に結構雪が降ったりして、どうかなぁ?って感じだったんですが、それはそれで良くて雪の写真にしようかな?って感じで、のんびり待ちました。
昔だと考えられないですが、スマホとネットがあれば結構時間が潰せます。
昔だとどうしてたかなぁ・・・本とか読んでたりしましたね。
色々便利になって怠惰に時間を浪費しています(笑)
で、6時半ごろ少し明るくなって、スマホでもそこそこ写る明るさになると、雲が厚いのは山の近くだけで、かなりの確率で日の出が見られそうな感じになりました。
という事で、慌ててタイムラプスを撮り出しました。
タイムラプスはSONYのα6400にTAROMの11-20mm F/2.8 Di Ⅲ-A RXDで撮影しました。
設定は
- 絞り優先モード
- 絞り:F8
- F値:400
- 撮影感覚:10秒
結果的にはそう問題でも無かったんですが、このモデルは電子シャッターでも最速は1/4000という事で、本当なら、絞りはF11、F値は100~800とかの方が良かったかなぁと思いながら撮影をしていました。
で、動画ですが、撮っている年もあるんですが、今年は撮りませんでした。
というのも待ち時間が長すぎてちょっとまったりしすぎました(笑)
空の状況はというと、日の出のタイミング近くなると北東の方から雲が流れてきてなかなか太陽が顔を出せない感じでしたが、今年もなんとか有る程度満足の行く撮影が出来ました。
あと、タイムラプスもそこそこです、ただ、こっちは編集を含めてもうちょっと工夫をしないとなぁと反省は残りましたが。
という事で、10年間の写真を見ながらちょこっとずつコメントをしていきたいと思います。
2013年
初めての初日の出撮影でRICOH GXRで撮影しています。
この頃はRAW現像していなくて所謂JPG撮って出しです。
その割には綺麗に撮ってるなぁという印象ですね。
このモデルはアスペクト比が4:3です。
2014年
この10年で唯一初日の出が見られなかった年です。 一応、準備をして同じ場所でじっと待っていましたが結局見られずという感じでした。 このタイミングからPENTAX K-3になっています。
2015年
この時は日の出のタイミングまで雲がかなり多くてちょっと無理かなと思ってましたが、どんどん雲が晴れていき『もうちょっと雲あっても良いよ?』ってぐらい晴れた空でした。
元旦か2日の夜に凄い積雪が有ったのもこの年です。
RAW現像を始めていますね。
シャドーを持ち上げると像が出てくるのが面白く感じていた事を思い出します。
手前の岸のススキとかが綺麗ですね。
太陽を見てみると少しハイライトを下げすぎな気もします。
2016年
キットレンズで撮ってます。
一時期キットレンズが良いなと思っていた時期があるのでこのぐらいなのかもしれません。
今見ると周辺減光が気になりますが、山の稜線などは綺麗に写っていると思います。
ただ、手前の岸の草を見ると解像感が無く、影にもノイズを感じますので、比較的明るい条件でしか使えないレンズなのかもしれません。
2017年
懲りずにキットレンズです。
まぁいかに綺麗に撮るかというよりも、初日の出を撮るというイベントになっていますので、少しお手軽感も良かったのかもしれません。
天気はイマイチでしたが、それはそれで絶妙に良い感じの初日の出になっています。
2018年
はい懲りずにキットレンズです。
この時も雲の間からの初日の出となっています。
現像の傾向が今寄りになってます。
少しマゼンタを少し足して青を紫っぽくする感じですね。
2019年
ここから今のメイン機Canon EOS 5D Mark IVになってますね。
ほんの少し雲はありますが、快晴で気持ちの良い元旦です。
光条が綺麗に出ています。
2018年と現像の感じは同じ傾向ですが、雲がない分空の青い部分から赤い部分へのグラデーションが気持ち良い感じです。
2020年
絶妙に雲があります。
雲の量が多いのに日の出は邪魔していません(笑)
この時は終始雲がこんな感じでだったみたいです。
2021年
この年も晴れすぎですね。
気持ち良く撮影できています。
絵作りの特徴としては、シャドー部分ですね。
暗いところは暗いなりにという感覚が強くなっている傾向があります。
その分陽が当たっているススキの印象が強くなっていると思います。
2022年
いよいよ、今年2022年です。
いきなり色味が変わってますね。
ちょっとまだ完成していませんが、色々模索中で、今は少しフィルムっぽさを出してみようかなと思っている感じですが出ているでしょうか?
不思議な物でフィルム全盛期から考えると、よりデジタルを求めていたはずの分野でデジタル全盛期になるとフィルムっぽさを求める人が一定数います。
また変わるかもしれませんが、今のところ私もその1人です。
まとめ
という事で、10年間の初日の出でした。
徐々に変わっていることもありますが、頑なに変わってないのは光条ですね。
それに、主題を右に寄せるのも割と一貫しています。
2013年はさておき、2018年が左に寄っているのはこの左側すぐに真っ黒な雲が有って、それは入れたくなかったのでこういう構図になっています。
あと、色味は最近固定してきていましたが、ここへきてフィルムっぽさを模索してきています。
いつまで続くのかは分かりませんが、自分的に少しトレンドです。
さて、10年続けて同じことをしていると色んな思い出ができます。
特に、日の出を待つ時間というのは特にそれだけに集中する時間も有りますので余計な事を考えなくなり、その分過去同じことをしてた時の色んなことがフッと蘇ってきたりします。
こうやって、その事をまとめている時もそうです。
写真。
『なんの意味があるの?』と、特に悪気は無いけど言われたこともあります。
ただ、まぁ写真を撮ってる人からすると、出来上がった写真だけで無く、撮るまでの事、撮っている時のこと、それで出来た繋がり、思い出、色んな事がその写真に写っています。
まぁその写真に関係が無い人には見えないですが、見るだけで幾つかの思い出が蘇ってきます。
また、別でまとめようかなと思っている話で、現像もそうです。
『撮って出しが正義』の方からすると邪道かもしれませんが、カメラが撮る写真にはセンサー、モニターやファインダーの後ろ側にいるカメラマンの感覚や想いは載りにくいと思います。
まぁ技術が伴っていないという指摘も有るかもしれませんし、それは確かにそうなんですが、やっぱり、カメラ自体に感情は無く、感情が有るのはカメラマンだと思います。
なので、現像で自分の感情などができるだけ反映するように模索します。
そうすると、より思い出が鮮明になります。
撮っている瞬間はレンズの向こう側を撮っているだけかもしれませんが、出来上がる写真は撮影者の想いも写っているんだと思います。
まぁそんなに深くは無いんですが、十年一昔と言います。
新しい10年に向けて更に色んな想いを残して行けたらなと思います。