最近、CanonのPowerShot V10というカメラを手に入れてちょっと思う事が有ったので書き留めておこうと思います。

PSV10(BK) キヤノン デジタルカメラ「Vlogカメラ PowerShot V10」(ブラック)

カメラが好きで、写真を撮ってみると『良い写真撮るね』と、おだてられて、木に登って今に至りますが、プロモーションも兼ねてYouTubeもやっている中で、YouTuberと名乗られて沢山機材を紹介されている方々と比べると多くはないものの、一般的な方と比べるとカメラの台数は少し多めに使っていると思います。

動画で取り上げているものは、実際には使ってないものも含めて色々なんですが、この辺趣旨としては『良い写真(動画)を撮る』みたいな事が大体です。

まぁ見方によっては当然の話で、これの行き着く先は当然『良い写真(動画)が撮れた』というところになると思います。

この話のどこが不思議なのかというのは、ここだけでは見えてこないと思いますが、冒頭に書いたカメラを手に入れてから『あ、なるほど、こういう事か』と思うことが有りました。

半分とかぐらいしか恩恵を受けられていない

冒頭で挙げているカメラですが、お世辞で言っても『最新技術を詰め込んだ超高性能カメラ』では有りません。
どちらかというと、技術的には1世代程度前かもしれません。

僕的に写真は趣味でも有りますが、仕事としては兼業で、それら全部を合わせても費やしている時間は結構わずかです。
ですので『良い写真が撮れる』事に100%の恩恵が受けられたとしても、ざっくりいうと自分の経験や体験の半分とかぐらいしか恩恵を受けられていない事になります。

100%写真家だったり、生活のほとんどが写真や映像を撮っていたりすると、これはもっと100%に近くなるのかもしれませんが、僕がそうではないし、更に多分一般的な方々のほとんどがそうではないんだと思うんです。

まぁそれは『スマホで良い』ってなりますよね。

とりあえず体験を記録してみた

まず、PowerShot V10を予約してから発売まで1ヶ月以上あって、導入に備えて、性能的にちょっと不安な事があったので、既に持っていたカメラで、その不安な部分を踏まえていわゆるVlogを撮ってみました。

この既に持っていたカメラも見方によっては今回のPowerShot V10と同じではあるんですが、入手した経緯がちょっと違うので今まではそういう風に見た事が有りませんでした。

で、この時撮った動画は編集して、旅行先で会った人に見てもらって楽しんでもらえた・・・と、思います。
内容的には今まで投稿していた動画とは圧倒的に違って、ほぼ自分が見返してニヤニヤするための動画だったりします。
編集している時も楽しくて何回も見返していました。

で、まぁずっとローカルに置いておくにはPCの保存容量も大変になっていきますし、誰かに見てもらおうと思うとやっぱりYouTubeが便利です。

でも、今回の動画はメインチャンネルに投稿するのはテイストが違い過ぎますので、こういう自分とか知人用みたいなゆるい動画を投稿するための別のチャンネルを作りました。

当然、投稿してからも何度も見返してニヤニヤしています。

さらに体験を記録してみた

で、PowerShot V10が届きました。

PSV10(BK) キヤノン デジタルカメラ「Vlogカメラ PowerShot V10」(ブラック)

メインチャンネル的には色々とうんちくを語ったり、どの程度の映像が撮れるのかなど色々と調べるんですが、それもまだ中途半端な時点で次の出張が有ったので今度はPowerShot V10でVlogを撮りました。

完璧なカメラなんて無いという事は前提ですが、色々と最新の高性能なカメラが有って、それらで撮った映像を100点だとすると、このカメラで撮った映像はとても100点に近いものでは無く、なんとか合格点とか、人によっては合格点みたいな映像かもしれませんが、めちゃくちゃ楽しいんです。

前回と同じく、旅行先でお世話になった方に見てもらって喜んでもらえましたし、その方から他にも共有してもらったみたいで、たまたま別件で連絡を取った方にも『動画見たよ』と言われました。
他にもこの出張の事を知ってる方に共有したりして、社交辞令かもしれませんが、喜んでもらえた様で僕としても嬉しかったです。

ちょっと話が逸れますが、僕、あんまりお土産が得意じゃ無いんです、自分が用意する方もそうなんですけど、頂く方もです。
お土産って多分、食べるものならそれをお茶請けにしてお茶をしている時間、旅行先であった話を聞く事に良さがあると思っています。
なので、どちらかと言うと、自分が行った方じゃなかったとしても、こういった動画とかの方が嬉しかったりします。

見返せる思い出

ここ3年ぐらい流行病に縛られる生活が続いていましたが、そこから少しずつ解放されていって、最近友人と直接会う機会が増えてきました。
タイミングよく十数年ぶりに連絡を取った方々もあって、グループLINEを作ったりして、繋がりを感じることも増えてきいます。

先日などは、突然そのグループにも入っている友人の1人から『今、ここの店にいるし』みたいな連絡が来て『もう、仕方ないなぁ・・・笑』と出かけていき、このカメラで軽く撮影をして、編集もそこそこ切って繋げただけみたいなものをそのグループLINEに共有しておくと、参加できなかったメンバーにも楽しんでもらえたようです。

年齢の事もあるかもしれませんが、思い出が見返せるのは色々と思うところがあって良いなぁと思います。

カメラ市場が小さくなっている

カメラ市場が小さくなっていると言われて久しいですが、そういった中で最近発表されるカメラはどういうのが多いかというと、かなり高価なものが多いように思います。

これは先ほど書いた様に、ある程度の方々は『スマホでいい』となってしまっているという事も理由の一つで、その層をターゲットにしているカメラがある時期一気に無くなりました。
ちょうどしっかりカメラを始めかけた約10年ぐらい前は1万円台とかでも簡単なカメラが売っていたと思いますが、今はほぼそういうカメラは見かけませんし、そういったカメラを作っていたメーカーは軒並み事業を撤退しています。

で、残っているのは老舗と言われるメーカーやブランドで、スマホと同じ土俵に乗らないプロやハイアマチュア向けと言われる様な『どうしてもカメラじゃ無いと』という層に向けたカメラばかりになっているので、全体的にカメラが高価になっていると感じてしまうところはある様に思います。
物価とかの事もありますので実際高くなっているという事もあると思いますし、円安の影響とかで国外の価格と比べると日本での販売価格は高くなっている傾向にあるのもそういった印象につながっているとは思いますが、従来からあったものが全て高価なものに置き換わっているということでは無いと思います。

色々な要素はあるものの、みんな最初は初心者なので、プロやハイアマチュア向けのものばかりがある市場が大きくなっていくとは考えにくいんですよね。
一定数ある程度知識武装をしてから物を手に入れて研究しながら使っていく人種は存在しますので、ニューカマーが完全に発生しないかといわれるとそんなことはないと思いますが、それは今までも同じで、それでも市場が小さくなっているという事はそれだけじゃ無理って事ですよね。

で、現状はそこに拍車がかかっている、それは小さくなっていきますよね。

このページの最初の方で書いた、『あ、なるほど、こういう事か』というのは、だから市場が小さくなっていってるのかって部分です。

わざわざ撮るのか、たまたま撮るのか

今まで色んな安くは無いカメラを紹介したり、使ったりしてましたが、それというのは、写真の方は一応仕事でも有りますので、より使いやすくとか自分のイメージしたものが撮りやすいみたいな感じが趣旨だったり、動画の方は写真のプロモーションとかの延長みたいな感じですが、YouTube用の動画が撮りやすいとか編集が楽になるみたいな感じが趣旨です。

僕と同様の方にとってはなんら普通の事だと思いますが、この辺の話に出てくる写真や動画ってわざわざ撮ってるものが多いです。

言い方が合っているかどうかは分かりませんが、人物にしても風景にしても、僕を含めてSNSで『写真(動画)を撮っています』としている方々のそれは、たまたま撮っているものはほぼ無いか少ないと思います。
まぁ趣味なんてわざわざするものなので不思議ではないんですが。

この話はそれを否定するものではありませんので、予め断っておきますが、今、主に発表されていっているカメラとかはこういう使い方に合っているものだと思うんです。

なので、そういう使い方をしている人でない限り『これ買ってよかった』という感じにはなりにくいんじゃ無いかと思います。

良い写真(動画)とは

良い写真(動画)といのは、まぁ話のポイントによっても変わってきますし、人によっても変わってくると思いますが、例えば、プロの写真家が良い機材を使って撮ったとても美しい写真よりも、自分の家族、特に子供なんかが撮った、画質もそこそこよりも悪かったり、ピントも甘かったり、ブレてたりしても、その写真が愛おしく良い写真に思えたりすると思います。

『スマホでいい』

この言葉的には『スマホで十分綺麗な写真が撮れるからそんな高価なカメラは必要無い』との意味が含まれていると思いますが、なんとなくそれは説明するのに取って付けた話であって、本当はこの辺の話なんじゃないかと思います。

技術が進むことは必要で、そこを切り口とした提案は勿論必要です。

ただ、欲しい時に手元に無いカメラは高いだけで持て余してしまうんです、多分。

この欲しい時というのが、“わざわざ”の時ではなくて“たまたま”の時なんです。

で、たまたまの時に手元にあるのが今だとスマホな事が圧倒的なので『スマホでいい』となるんだと思うんです。

今回冒頭で話しているカメラに限らずですが、朝、家族と出かける時に大きなカメラを持っていくかどうかを考えると、荷物の量もそうですが、家族との時間を楽しむために出かけるのか、撮影するための被写体が家族なのかよく分からなくなってしまうので、『スマホでいい』ってなったりしますが、ごく小さな、それこそスマホサイズぐらいのカメラなら『とりあえず持っていこう』ができて、たまたまの欲しい時に間に合うと思うんです。

何度か同じような事を書きますが、今回冒頭で書いているカメラだけが特別じゃなくて、そういった具合に使えるカメラはたくさんあると思います。

ただ、今まではどうしてもその形が元々のカメラの形から始まっているというか似ている事もあって、利用シーンなどが今までと大きくかけ離れたところをイメージしにくかったんじゃ無いかと思うんです。

更にはちょっと不安だったスペックも手伝って『凝って撮影しても仕方ない』と割り切れた事、数年に一度有るか無いかの4ヶ月連続の遠方への出張などの旅行、そして更に様々な行動制限の緩和。

いろんな事が重なった結果かもしれませんが、今まで買って使ってきたカメラの中でスペック的にはかなり下の方かもしれませんが、満足度はかなり上の方だと思います。

あくまで主観ですが。

スペックと満足度は比例しない

僕はYouTubeを見るのもそうですが、テレビ番組、映画、その他色々、頭を使いながら見るものが好きです。
時間を使うなら少しでも情報や知識を得たいだったりとかの感覚が強くて、そういうものだったり、ただダラダラ笑いながら見るものよりは、ミステリーみたいなちょっと眉間にシワを寄せながら見るコンテンツの方が好きだったりします。
なので、メインチャンネルに投稿しているカメラの話系のものだったり、それに近い感じの動画は元は好きなんですが、今回の感覚はそれを超えるものだった感じがしています。
(メインチャンネルのVlogはまたちょっと違いますけどね)

このカメラ自体のファームウェアアップデートも当然してもらった方が良いと思いますし、後継のカメラもスペックを上げて欲しくはありますが、スペックに合わせて体験を演出するカメラではなくて、体験をあまり飾り立てずにサラッと撮れるカメラとしてのキャラクターは変えないで欲しいなと感じています。

YouTubeでよく『〇〇月版買って良かったもの』みたいなコンテンツがあります。
僕はそんなに数多くのものを購入していないし、使わないかもしれないものをとりあえず買う方では無いので、こういうコンテンツは出来ませんが、もしそんな話をしたとすると確実に2023年6月度(7月かな?)では1番だと思っています。

これに限らず、スペックや価格と満足度は比例しないってのは頭では分かっていますが、なかなか体験することが少なくて『でもやっぱり価格でしょ?』みたいに思う事って結構あったんですけど、これは本当に満足度が高い買い物をしたと思います。

あ、最後もう一回書いておきますが、本当にこのカメラだから、という事では無くて、使い手の考え方次第だと思います。
ただ、僕が今までのカメラではそちらの方に考えられなかったというだけなんですがが、そこをこのカメラはこじ開けてくれた気がします。

人と直接会える機会も増えてきました。
今この文章を書いている途中も大学のグループLINEに『みんなで飲みたい』とメッセージが入りました。
この3年ぐらいを取り戻さないとダメですね。

PSV10(BK) キヤノン デジタルカメラ「Vlogカメラ PowerShot V10」(ブラック)

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