前回の話題だったizone550で撮影している最後の写真は2012年でした。

当時はAPS-Cのカメラを購入して、いよいよ写真を本格的な趣味にしようとしていた頃です。

 

という事で、トイカメラの優先順位が高いまま維持される事はなかったんですが、折に触れて調べたりはしていました。

 

トイカメラを古くから知ってらっしゃる方の基準の一つはLOMOHOLGAの写りだと思います。

 

私も同様で新しいそれっぽいデジカメを見つけてるとサンプルを確認します。

でも大体の場合が
『う〜ん・・・ちがうかな?』
となってしまいます。

私の場合はizone550を気に入っていたのでそれも基準の一つになっていましたね。

 

で、月日は流れて2016年。
トイカメラの基準の一つでもあるHOLGAがついにデジタル化されました。
(発表は2015年末)
それはもうびっくりで、一番早く手に入る方法で予約注文をして届くのを楽しみに待っていました。

多分、発売日か翌日に届いたと思いますが、それ以降いつも持ち歩いて色々撮影したと思います。

 

イメージしていたのは、HOLGA Digitalのプレスリリースにあるサンプルとかです。

 

このカメラ、背面に液晶ディスプレイが無いんですが、それはフィルム時代の『現像』や『プリント』をして写真が出来上がってくるワクワク感を演出しているという事なんです。

 

コンセプト的には問題ないんですが、問題は写りです。

思いの外しっかり写るんです。(←余計なお世話でしょうか)

デジタルという事でフィルムの時の柔らかさが無くなったからかもしれませんし、HOLGAという事で期待値が上がりすぎていたのかもしれません。

 

ということで、わざと条件の厳しい逆光や夕方に撮ってみたり、ピントの怪しい距離で撮るとわりと面白い画になります。

このカメラ、ピントは固定で最短撮影距離が1.5mとなっています。

ですので、1.5mぐらい離れたものを撮る事が増えるんですが、少し自分の感覚より遠いので、もう少し近づきたいなとなりました。

『レンズの前にネジが切ってあったらなぁ・・・』と考えて、色々試していますとRICOHのGXRで使っていた40.5mm-43mmのステップアップリングがちょうど良い具合にハマることを発見。

レンズ先端の窪みがちょうど合う感じです。
安定感が心配ならパーマセルテープとかで止められそう。 これが今となってはどこのメーカかも不明なんですが、肉厚があまり変わらなければ40.5mmのではまるとは思います。

 

ということで、クローズアップレンズを入手してそれを使って少し寄った距離で撮れるようにして使っていました。

本体のテクスチャと同じ様なレンズキャップも付けて使ってましたよ。

 

 

あと、絞りモードがF2.8とF8で切り替えられるんですがちょっとこれが妙な感じ。

晴れマークと曇りマークで表現されているんですが、普通に考えると晴れがF8で曇りがF2.8かな?と思うんです。

ただ、実際使って見ると逆なのでは?と思う事があります。
ググってみると同じような見解の方も見受けられます。

 

この辺りのことを気にしながら使っていると、出来上がりに満足ができても気になった事を確認する手間が少し面倒に感じてしまったんですね。

 

画質の一般的に言うクオリティを期待して買ったカメラでなければ、そこまで気にする事も無いと言ってしまえばそれまでですが、モヤモヤがどうする事もできませんでした。

 

それから、ビネット効果。

トイカメラと言えば的な事でよく出てくるワードだと思いますが、いわゆるトンネル効果ですね。

センサーのイメージサークルとかレンズの径とかの兼ね合いで周辺が減光する事を言いますが、ちょっとこのカメラのはわざとらしすぎる感じを受けました。

多分、フィルムのHOLGAは元々それを目指してたわけでも無いはずなのでたまたまできたものなんだと思いますが、このカメラはそれを求められているので、意識しすぎたのではと思うような感じでクッキリ影が出来ます。

それに、この効果が得られるのはアスペクト比4:3で撮った時だけで、1:1の時は効果は有りません。

要するに1:1は4:3の左右を断ち切って1:1にしているだけで、ビネットは4:3の時にレンズの端でけられる様になっているだけなんです。

 

という事でしばらくだけ使って只今お休みいただいております。

最近当時撮った写真を見てみて『まぁこんなものかな?』と思ったのでちょっと持ち出しても良いかなと感じていますが、その時はまた別のトイデジを探そうと思ってしまいました。

 

トイカメラの旅はまだ続きます。

 

 

HOLGA DIGITAL 撮影サンプル



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